ショルダーバッグのハンドル修理
3年前に納品しましたArma(ショルダーバッグ)のハンドル修理です。
金具をもっと頑丈な物にとご提案しましたが、この金具が気に入っていると言って頂いたのでまた同じデザインの物を使います。
壊れたのは金具のみで革の方には特に大きなダメージは無かったため、当初は途中からの修理で出来ると思っていたのですがどうも納得がいかず一から作り直しました。
8本の革紐だけで強度は大丈夫なの?
中に丈夫な牛革が1本通っているので伸びる事無く革の方が切れたという報告はありません。
黒ですが、同じ革は無かったので似たような牛革で対応。重なる部分(写真奥の方)は1/2に薄く漉いて1/2+1/2=1本分の厚みになるようにします。
編むのに必要な長さはこのハンドルの場合、編む長さの1.4倍位で、厳密には革の少しの厚みの違いや伸び方、そして一定にとは思いながらも力の入れ方の違いで1.42だったり1.44だったりします。
こちら別のArmaですが、ハンドルを横から見た時にぽこっと丸くなっています。
密かなこだわりです。
以前とぴったり同じ長さで完成しました。ありがとうございました。